①徒然ブランディング

①徒然ブランディング · 20日 11月 2024
パナソニック(当時松下電器産業)の石油ファンヒーターの不完全燃焼事故は2005年でしたが、当時TVCMを全て謝罪と製品回収に切り替えました。当然と言えば当然ですが、事業部毎にビジネスを展開していたパナソニックがそれを行うためには経営トップだけでなく他の事業に関わる人たちもパナソニックという会社としてそうすることが正しいとすぐに判断し、実行に移したという点では、不幸な事故に対し可能な限り誠実な対応の一つだったと思います。 そして時が流れ2023年10月のことですが、我が家の朝刊チラシにまたパナソニックから当時の製品回収の案内が入っていました。 事故自体を覚えている人も少なくなっているし、製品回収だって進んでいただろうに「未だになかったことにせず、続けている」その姿には驚きと共に誠実さが強く感じられます。 実は、同じ時期に石油ファンヒーターの死亡事故を起こした会社がありました。その会社は事故を知りながら初期対応も事実確認も遅れたことで世間から逃げたとの烙印から信用を完全に失墜してしまいました。 また、自動車用品メーカーのタカタで起きたエアバッグ誤動作による死亡事故の例もあります。 事故当時、「ホンダの仕様書通りであり責任はない」と突っぱねた後に原因がタカタにあることが判明し、最終的には事業継続が難しくなり米国企業に経営が移りました。 その米国企業の親会社は中国にあるとのことで、日本にとっては技術流失の損害も被ったことになります。 「責任はない」と言い切って顧客であるホンダの責任であると発言した真意は分かりません。 嘘をついていたのか、そのような報告が現場から上がっていたのか、どちらにせよ対応を誤ったことに違いはありません。 このような問題が起きた時にどのように受け止め、対応するのかで結果は大きく変わることなんて、想像がつくだろうに、、、 困った時にどのように判断し動くかにより、その人の心根や強さが分かります。 法人という人も同じなのだと思います。
①徒然ブランディング · 17日 11月 2024
前回、不祥事または不祥事を疑われる事柄が明らかになった際のパターンを9つ分けてみましたが、今回はその内の A:事実だった &(①認めて必要に応じて謝罪 or ②否定して逃げ切り or ③時間稼ぎ)のパターンがブランドにどのような影響を及ぼすか考えてみます。 一般的には、①が正しい、②は間違い、③も限りなく間違い、という意見だと思います。...
①徒然ブランディング · 16日 11月 2024
世の中、不祥事と指摘され世の中から非難される事柄がほぼ毎日のように起きています。情報源が文春砲にせよ新聞にせよ、指摘された側の対応は①すぐに認めて謝罪する②事実無根と否定する③よく分からないから調査すると保留する/の3つに分類されることが多いです。そこは芸能界も政治や経済界も同じに見えますね。...
①徒然ブランディング · 04日 11月 2024
今年の始めJMAのマーケティングの定義が改訂されました。前回は1990年なので34年ぶりです。 特徴は「価値の共創」「ステークホルダーとの関係性」などの文言が加わったこと、またマーケティングが「市場創造のための総合的な活動」から「持続可能な社会の実現のための構想でありプロセス」と表現が変わりました。...
①徒然ブランディング · 01日 10月 2024
多くの会社が「ブランド戦略」や「ブランディング」に大きな期待をかけて、様々な活動を社内で展開しています。 トップの指令で動き出すことが多いようですが、組織化し社内の統一した活動を仕立ててゆくとなると、その組織が大きければ大きいほど、中間層で話が拡散してしまい、まとまった答えを出すのが大変になりがちです。...
①徒然ブランディング · 30日 9月 2024
今回はメッセージ開発について考えてみたいと思います。 ミッション、ビジョン、バリューって何が違うの? マーケティングやブランディングなど経営に関わる書籍を読むと混同しがちな用語の説明がなされていることが多いですね。...
①徒然ブランディング · 26日 9月 2024
カタカナ言葉が多用されている背景に「なんとなく考えている風」に聞こえる魔法の言葉として使っているということを前回お伝えしました。 それは「日本語由来の言葉で簡単に表現しづらい概念」を相手に投げて「後はあなたが考えて!」という他力本願な発言とも言えます。...
①徒然ブランディング · 23日 9月 2024
ここ数年「パーパス」を制定し公開する企業が増えています。 パーパスは企業の存在価値や存在理由を表現したメッセージと定義されているのですが、ミッション、ビジョン、バリューと何が違うのでしょうか。...
①徒然ブランディング · 18日 9月 2024
もう40年以上前、マーケティングのゼミ生としてやたら関連する文献を読んで(読まされて)いましたが、社会人になって使われる「マーケティング」とのギャップに大きく戸惑いました。 「まぁ、そんないい加減にマーケティングと言う言葉が使えるよな」と思うことがいっぱい。...
①徒然ブランディング · 09日 9月 2024
前回、政党の派閥構造をネタに3階層のブランド構造の話をしましたが、その後「派閥は解消!」という流れがおきまして、それについても(政治的な意図はなしに)の思ったことを述べてみます。 「政党>>派閥>>政治家」が「政党>>政治家」の2階層に変化するとどうなるか。...

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