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不祥事は当然辛い(事実だった編2)

パナソニック(当時松下電器産業)の石油ファンヒーターの不完全燃焼事故は2005年でしたが、当時TVCMを全て謝罪と製品回収に切り替えました。当然と言えば当然ですが、事業部毎にビジネスを展開していたパナソニックがそれを行うためには経営トップだけでなく他の事業に関わる人たちもパナソニックという会社としてそうすることが正しいとすぐに判断し、実行に移したという点では、不幸な事故に対し可能な限り誠実な対応の一つだったと思います。

 

そして時が流れ202310月のことですが、我が家の朝刊チラシにまたパナソニックから当時の製品回収の案内が入っていました。

 事故自体を覚えている人も少なくなっているし、製品回収だって進んでいただろうに「未だになかったことにせず、続けている」その姿には驚きと共に誠実さが強く感じられます。

実は、同じ時期に石油ファンヒーターの死亡事故を起こした会社がありました。その会社は事故を知りながら初期対応も事実確認も遅れたことで世間から逃げたとの烙印から信用を完全に失墜してしまいました。

 

また、自動車用品メーカーのタカタで起きたエアバッグ誤動作による死亡事故の例もあります。

事故当時、「ホンダの仕様書通りであり責任はない」と突っぱねた後に原因がタカタにあることが判明し、最終的には事業継続が難しくなり米国企業に経営が移りました。

その米国企業の親会社は中国にあるとのことで、日本にとっては技術流失の損害も被ったことになります。

「責任はない」と言い切って顧客であるホンダの責任であると発言した真意は分かりません。

嘘をついていたのか、そのような報告が現場から上がっていたのか、どちらにせよ対応を誤ったことに違いはありません。

このような問題が起きた時にどのように受け止め、対応するのかで結果は大きく変わることなんて、想像がつくだろうに、、、

困った時にどのように判断し動くかにより、その人の心根や強さが分かります。

法人という人も同じなのだと思います。