多くの会社が「ブランド戦略」や「ブランディング」に大きな期待をかけて、様々な活動を社内で展開しています。
トップの指令で動き出すことが多いようですが、組織化し社内の統一した活動を仕立ててゆくとなると、その組織が大きければ大きいほど、中間層で話が拡散してしまい、まとまった答えを出すのが大変になりがちです。
「トップが言っているから、そのとおり考えて動けばいいじゃん!」とは残念ながらなりません。
「そうは言っても現実はこうなんだ」とか「それで売上が上がるのかよ」とか、最後には「現場のことが分かっていないんだよ」なんて捨て台詞を吐かれてしまう。
個人的には捨て台詞が出た方が、無関心で無表情より何百倍も気が楽ですが、そのままで良いわけではありません。
一方経営陣は「個別最適じゃダメなんだ。これからは全体最適なんだ!だからブランドでまとめるんだ!」と発破をかけてくる。
そこに答えはあるんかぁ?
どうなんでしょう。
人によっては「答えはない。自分で作るんだ!」と言う方もいてカッコ良いなを思いますが、私はどちらかと言うと「答えは無数にある。但し最初に正解はなく、適切なプロセスでそれを正解にするんだ!」派です。
そのためのストーリーと実現のプロセス(=戦略性のある筋道)から発する施策がブランディングなのでしょう。
また、全体最適か?個別最適か?という議論は、二者択一ではなく、全体最適と個別最適の議論が往復して展開されその結果である選択の意思を明確にして施策を実施する。
そこで成功や失敗があれば判断の理由を修正して次に進んで正解に近づけるという作業が必要だと思います。
多少は失敗してもそれが勉強になるという寛容さも欲しいですね。
(現実には、その「多少」がむずかしい、、、)