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カタカナコトバハムズカシイ(その2)

 カタカナ言葉が多用されている背景に「なんとなく考えている風」に聞こえる魔法の言葉として使っているということを前回お伝えしました。

それは「日本語由来の言葉で簡単に表現しづらい概念」を相手に投げて「後はあなたが考えて!」という他力本願な発言とも言えます。

他にもミッション、ビジョンなんて言葉もありますし、最近はそこにパーパスが加わりました。

それなりの必要性や背景が説明されていても、その重要性をはるかに上回るブーム感が漂っている。

相当な時間をかけて、一生懸命にパーパスを制定しても社員からすると「何か決まったなぁ」となってしまい、そこから浸透策を検討しなければならない、なんて違和感ありませんか。

これでは苦労してまとめ上げた方も目の前に掲げられた方もスッキリしませんね。

本来であれば、そのようなメッセージは発表された時点で「腑に落ちる」ものであるはずなのに、そこから社員になぞ解きをしなければならないなんてこれまでの経営メッセージの「屋上屋を架す」感が否めません。

どんなに回りくどくてもカタカナ言葉を一旦日本言葉に変換して、なぜパーパスがなければならないのか全員の意識を一致させることがまずは必要だと思います。

その過程で自分の会社や事業、商品の進む先が見えてくるし、社員の想いが詰まった行動に結び付くと信じたいですね。

あなたの言っているカタカナ言葉は目の前の人の理解と合っていますか?

そんな謎解きが面白い、なんて言っていると相手の瞳孔がぁぁぁ